SetsukoAzuma

おおかみこどもの雨と雪のSetsukoAzumaのレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
4.2
「サマー・ウォーズ」が私の好みに合わなかったので、納得いかず、本作にもチャレンジ。

予想外に号泣してしまった。。

狼男と恋に落ちた花と、その子供たちの成長を描いたファンタジーですが、主人公は狼子供の2人というより、夫を亡くして一人で秘密を抱えながら子育てする母、花かな。

普通に、一人でも一人で子育てなんてキツイのに、狼とのハーフなんで、誰にも助けてもらえないし、お金はないし、旦那は突然死んでしまうしで、花がかわいそすぎて(/_;)

人と関われない状況だったけど、田舎で畑から自活しながら生きていくあたりから、田舎の人たちとの交流とかで、やっとほっとします。

畑仕事だけでは、学校に行かせる費用は賄えないと思うのですが、始めた安いバイトでなんとか3人生活できるのか??
同じような生活してた人から生活費聞いたことありますが、ガソリン代はバカにならないですから。
食材には困らないですけどね。

花のことを気遣って、色々世話をやいて畑仕事を教えてくれる田舎のじいさんたちがいいです。

どんどん大きく成長していく子供たち、ワイルドで元気な狼らしかった雪と、気弱で泣き虫の弟の雨の変化がとてもよく描かれています。

自然にとても近い田舎で、狼とのクォーターの子供たちが、人として生きるか、野生に戻るかを選んでいく。

それはとても楽しみである反面、悲しいことでもあり、親離れしていく子供たちの成長に、苦労して育てた花の最後のセリフが響いて号泣してしまった。
子供がいなくても、この共感度ですから、お子さんお持ちのお母さんが見たら、号泣でしょう。

もしかしたら細田監督作品では、これが一番好きかも(まだ観てないのあるので)。