Chip

おおかみこどもの雨と雪のChipのネタバレレビュー・内容・結末

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2回目の視聴。
改めて観ると、花さんがすごすぎる。優しくて強い。

好きになった人はオオカミ男で、2人の子どもを家で産む。ある日突然夫が帰って来なくなり、オオカミの姿のまま亡くなっている現場に立ち会う。ゴミ同然に処理される夫の亡骸、まずそこで自分なら立ち直れないかもしれない。

それからも花さんは必死に子どもを育ててゆくわけだけど、おおかみこどもゆえに病院にかかることもできず予防接種も受けさせられない、誰にも相談できない中でひたすら本を読みながらというのがすごい。めちゃくちゃ大変だっただろうなあ。

「子どもたちが人間とオオカミ、どちらの生き方も選べるように」と山に暮らすことにした花さんの、親としての優しさを尊敬する。

田舎での暮らし、周りの人によくしてもらってるところで泣いた。ツンデレのおじいちゃん、あなたのおかげで花さんがどれだけ救われたか…ありがとうございます…と思いながら泣いた。

田舎で暮らし始めた頃、たくましく自然の中に入っていき、狩りなんかもしちゃう雪のほうが、怖がりで家にこもってる雨よりもオオカミとしての生活ができそうと思った。雪は器用なんだね。
雨が学校でうまくやれず、山の主と関わる中で自然の中に居場所を見出していくところでまた泣きそうになった。
雨の明るい表情が見られて嬉しい。

子どもが幼いうちに夫が亡くなり、
雨はオオカミとして山で生きることをえらび、雪は中学校の寮へ。

あの広い家で花さんはひとりひっそりと生活している。
雨らしき遠吠えが聞こえてきて微笑みながら耳を傾ける、ラストシーンでまたボロ泣き。
花さん、あなたはすごいです。。。
Chip

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