ムック829

おおかみこどもの雨と雪のムック829のレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
3.7
オオカミ男と恋に落ちた花はやがてオオカミと人間の両面を持っている二人の子供、雪と雨を産む。

子育てに悩む母親花の愛情と、オオカミと人間とで悩む子供たちの成長の物語。
切ないけど美しく、優しいけど力強い、そんな作品ですね。(なるほどわからん)

まあ御伽噺とはいえ無理やり感のある導入部にはちょっと戸惑いました。
特に父親退場シーンは唐突だし残酷だしで子供が観るには辛いところ。
さらに花の頑張りは凄いけど普通は無理ゲー。そしてお金そんなに持つ?とか思わなくもなく。
また辛いときこそ笑いなさいの教えは素晴らしいようでなかなか残酷では?
幼少期の雪と雨、二人(二匹?)が可愛くて可愛くて救われた感じですね。母は強し。

二人の子供の悩みと成長、特に雪の悩みにはわかりやすく共感してしまった。
ラストは意外とあっさりで切ないけど前向きなので悪くはない。
あとは花役の宮﨑あおいが素晴らしかった。田舎暮らしの自然の描写も素晴らしかった。
これから先、特に雪の人生がどうなっていくのか気になりますね。
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