ロバート・シオドマク監督による【フィルム・
ノワール】。
内容は、クライム・ラブ・サスペンス。
一言で言えば、、総体的に締まってない仕上り。
ストーリー(二転三転)は良いとして、脚本が
不備あり過ぎ、キャラ造形も良くない。
冒頭の【男と女の切迫】した滑り出しの展開は良い。
スティーヴがある犯罪計画をアナの旦那に持ち出して
(流れが不自然)、その実行日〜主人公のモノローグ
付き回想に入るのだが、また一巡してくるまでが、
冗長に感じた。回想にせず流れを真っ直ぐに描いて
いたら【お預け状態】が無く、長くは感じずスマート
になった筈だ。
そのメインは元妻との(への)【愛】を描いている
のだが、、
このスティーヴの行動に少しブレを感じた
(カッコよく突き放しておいて即って、、)。
回想シークエンス冒頭のバーの陰影やライティング、
トラックを追う俯瞰ショット、白煙の中での銃撃と
肉弾戦という演出は良かった。
そして、後半の【地味なクライマックス】と言える
病室での◯を使った演出(撮影)や緊迫感は一番の
見所。
ただ、ここでもキャラ設定=準備の不自然(ご都合
主義)さが顕著だ。
トータルタイムをもう少しコンパクトに歯切れよく
纏められたと思うのだが、、
ラスト、、◯◯良過ぎのアナにビックリ呆れるも
◯人の結末は【妥当】と言えよう。
*アナ役イヴォンヌは、お美しい。
↑
加点。