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HOME 愛しの座敷わらし(2012年製作の映画)
3.0
冒頭から山間の田園風景が広がり、目の保養になるカットが続々と出てきます。
そんな田舎に主人公(水谷豊氏)の家族が引っ越してきました。住むのはいわゆる古民家で、この建物が絵になります。ほとんど日本昔ばなしの世界ですね。プロッドも座敷童子の出現ということで、童話チックなファンタジーとなってます。劇中の時間の流れは、スローで癒されます。
都会で暮らしてた主人公の家族は、主人公が仕事がうまくいかない、長女が学校でイジメに合う、長男は喘息とそれぞれに悩みを抱えて田舎にやって来ました。この田舎暮らしが転機になると思いきや、逆に田舎の不便さに不満を持つ始末でした。
そんな家族が住む家に座敷童子がいると、子供が言い出します。ご存知の通りに座敷童子は幸福をもたらす存在です。
それからは家族の仲も直り、田舎に馴染み、職場でも左遷された汚名を返上するなど良いことづくめです。とにかく田舎という環境で家族がお互いを見つめ直す再生の物語になっています。
センセーショナルな演出は少ない作品です。スローライフ的な話が好きな方なら楽しめるかもしれませんね。
ラストは可愛らしかったですね。現代版の御伽話に相応しいと思いました。
ただ作品の出来そのものは平凡だったかもしれませんが…。
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