このレビューはネタバレを含みます
【メインストーリー】
とある避暑地に就任したブロディ署長は、ある日サメに食べられた死体と出会う。危機感を抱いて市長に勧告するも、更に多くの人がサメに食べられていき、ブロディもそれを責められる。そこで彼は仲間を引き連れて人食いざめの退治に向かい、悪戦苦闘の末とうとうサメをやっつけることに成功する。
めちゃくちゃ面白かった。見せないことによる演出で、「すぐそこにいるかもしれない」という恐怖の誇大妄想をうまく利用しつつ、クイントという個性的なキャラを火元にした人間ドラマも充実していた。
カメラワークも結構面白いものが多い！ 海面近くスレスレを漂うようなカメラはまるで自分までサメに食われそうな恐怖を感じたし、他にもフレディが海水浴客越しにサメで襲われている子供を見るチラリズム演出においても、静けさと恐怖が同居した怖さがあった。
観客に勝手に想像させることにさえ成功してしまえば、ここまでお洒落にホラーを演出できるんだなぁ……と、技法と人間の愚かさという2つの面で学びを得た映画だった('ω')
