punk親父

JAWS/ジョーズのpunk親父のレビュー・感想・評価

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)
5.0
何度も観てる。
そして何度観ても傑作だと感心する。
一世を風靡した海洋パニック映画として楽しめるのは勿論だけど、人間ドラマとして観ても秀逸。
町の経済最優先の権力者vs人命優先の異動直後の警察署長という構図(わかりやすいけど、こういう構図ってこの映画によってその後の映画でもよく描かれるようになった気がする)、得体の知れない敵に怯える人々とそれに立ち向かおうとする一匹狼(×3)というアメリカンニューシネマ的な視点。
いろんな角度から観ても破綻しないストーリーは、製作当時20代ながらも流石はスピルバーグ。

サメに立ち向かう3人も三者三様。
異動直後でまだ町に馴染んでいない警察署長、唯一科学的知見を持って解決に立ち向かおうとする専門家、サメ退治に執念を燃やすも変わり者として住民から距離を置かれるへそ曲がり漁師。
それぞれの一匹狼が歪み合いながらも互いに認め合った途端、サメの攻撃が始まる!

個人的には、ロバート・ショウ扮する漁師がサメ退治に執念を燃やす理由が明らかになる語りからサメの攻撃で絶命するまでのシーンがめちゃくちゃシビれます。

やっぱ、名優と名作は時代を経ても色褪せないなぁと観るたびに思うのである。
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