おまえがいなければサメ映画なんていなかった!
近年では空を飛んだり、宇宙進出したり、便器から飛び出てきたり、キメラになったり、幽霊だったりするみんなのアイドルであるサメ。しかしこのブームの火付け役がかのスピルバーグ監督だというのだから驚きだ。
最近でこそ低予算で製作できるからとチープなイメージになっているが、流石の名作だけあってこの『JAWS』に関してはそういった安っぽさをあまり感じない。
サメは要所要所できちんと登場するし、主戦場となる漁船もしっかりとしたつくり。爆破オチにしてもかなりの量の爆薬を使用している。
本作でなにより評価したいのはサメ映画につきものな水着美女。お約束通り冒頭の数分しか出ないのだが、本作での水着美女はなんと噛みつかれてから10秒以上水面で演技を披露してくれる。
サメ!
噛まれた!
飲み込まれた!
これがほぼほぼ一連の動作となりつつあるサメ映画をそれなりに見ていると、この作品が細部にまでかなりの熱をもって制作されたことがわかる。
某サメ映画フリークも語っているように『ディープブルー』『シャークネード』にならび、本作を観なければサメ映画は語れまい。