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第十七捕虜収容所のnewのレビュー・感想・評価

第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)
4.0
第二次大戦中のドイツの第17捕虜収容所。その第4キャンプでは米空軍の軍曹ばかりが集められていたが、中でも曲者なのが悲観論者のセフトン。キャンプ内に独軍に通じるスパイがいると囁かれた時に、彼は真っ先に嫌疑をかけられ、仲間から次第に除け者にされていった。孤立状態の中で、セフトンはひとり黙々とスパイ探しを続けるのだが……。

ビリー・ワイルダー作品。捕虜収容所が舞台という事で、重苦しい作品かと思いきや、ビリー・ワイルダーらしい明るく楽しく、そしてハラハラする様なエンターテイメントが詰まった作品。明るいテイストでありながら、戦争を題材としているので死という描写は避けていないのも魅力の一つ。辛い環境だからこそ生まれる疑心暗鬼の念や人々の友情など、捕虜収容所という舞台だからこそ映えるような人間ドラマがとても心地よかった。
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