もちお

ヒトラー 〜最期の12日間〜のもちおのネタバレレビュー・内容・結末

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 字幕版です。

 戦争の悲惨さを改めて感じました。
 平和の有りがたさについて考えさせられました。

①特に印象的なところ
・ヒトラー中心の物語ではないのかなという印象
 邦題からヒトラー中心の物語かと思っていました。
 たしかにヒトラーが中心人物の1人ですが、他の人々も丁寧に描かれていました。
 また、ヒトラーの死後も映画は続きます。
 敗戦直前のドイツの状況と広く捉えた方が正確かもしれません。

・ラストの映像
 各人物のその後について説明文が出ます。
 そして、ユンゲさん本人の映像も流れます。
 本作の重みが増していました。
 印象的な映像でした。

・残酷な市街戦
 亡くなった方や負傷した方の姿を観て、胸が苦しくなりました。
 腕や足を切断する場面が特につらかったです(長くは映りませんが)。
 また、砲撃や銃声がとても怖かったです。
 気分が悪くなりました。

・少年ペーター
 彼の描写が印象に残りました。
 戦場で活躍していましたが、自宅に逃げ戻ります。何とか帰宅できた時、「良かったね。」と安心しました。
 しかし、その後に両親が殺されてしまいます(赤狩りですかね)。
 終盤でピーターがユンゲと手を繋いだ時、「ここで繋がるのか。」と驚きました。
 最後の自転車に乗る2人に微かな希望を感じました。

・国民の死を顧みないヒトラーやゲッベルス
 自業自得と評する姿勢が非常に不快でした。

・自殺や一家心中を選ぶ人々
 観ていてつらかったです。
 手榴弾で心中する場面が印象的でした。
 また、子供たちを殺害するゲッベルス夫人には強い不快感を覚えました。

②その他印象的な点
・ヒトラーの左手の震え

・処刑される際、身なりを整えるへルマン

・軍医のシェンク

・ヴァイトリングによる戦闘の即時停止命令

・パーティーや飲酒のシーン
 自棄になっているように感じました。

③まとめ
 とても考えさせられました。
 観て良かったです。
もちお

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