Inori

チェイサーのInoriのレビュー・感想・評価

チェイサー(2008年製作の映画)
3.3
『チェイサー』と言うことで、誰かが誰かを長年かけて追いかける話なのかなと思ったら、たった一晩の話だった。でもこの一晩で何度も走るシーンが出てくる。そのいくつかは結構ハラハラドキドキの走るチェイスシーン。車とか乗り物は出てこない。ひたすら走る。観ている方が疲れてくる。しかしその執拗さがこのタイトルにも結びついているんだと思う。

ちゃんと韓国の映画方式に従い、おじさんと少女の絆を描き、少女の大泣きシーンや、雨のシーン、大人の男同士がもみくちゃになり大揉めするシーン、スローモーションのメロドラマシーンもちゃんと2度出てくる。そういうところをカバーしつつ、警察の間抜けなところや、身を売る女性の立場など社会風刺も入れてある映画だった。

少女は母親がいなくなった時点で児童福祉サービスなどに引き渡すべきじゃないかな。知らない大人のおっさんと居て逆に危ないと思うぞ。一緒に居た警察は何してんだ。
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