EugeneHashimoto

蜘蛛巣城のEugeneHashimotoのネタバレレビュー・内容・結末

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

浪花千栄子怖い(最初わからんかった。細くすぼめた目がギョッと開く)

山田五十鈴怖い(はじめ能面みたいだった顔からだんだんドロついた人間の顔になっていく)。マクベス夫人は激しくて恐ろしい人だったけど鷲津夫人もこれはこれでとても怖い。発狂したところもすごくて、衣紋掛けの向こうで夫人が桶で手を洗っているのだが、桶には水が入っていない!鷲津が桶を取り上げてもずっと、架空の桶の水で架空の血を洗い続けている。

二人殺るはずの刺客が首をひとつ抱えて帰ってくる。腹を立てた三船敏郎が斬る。悶えて倒れる。その姿をやや離れた後ろからカメラが撮っていて、その視点からだと死んだ刺客の胴体に、討ち取って白布に巻いた生首が繋がって見える。

森が動いていることを示す画は等伯の松林図屏風のよう。

大量の矢が刺さって三船がヤスデのオバケみたいな姿になって死ぬラスト。
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