EugeneHashimoto

天国にちがいないのEugeneHashimotoのネタバレレビュー・内容・結末

天国にちがいない(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

思ってたのと全然違う映画だった。映画自体は、物事は思っているように見えるもんだよね、というボヤきみたいな寓意的な映像の連続でできている。金属探知機のくだりとか。

フランス篇で、追われている男がサッと車の下に何かを投げ込むのを見て、あ、これは絶対あとあと爆発するなと思ってしまい、花火のくだりとかも、あ、この破裂音の流れでドカンといくわけね、とか勝手に予想しちゃったりしてたのだけど、実はそれは花束だったわけで、肩すかしかいなと思いつつ大いに反省させられた。

地下鉄で刺青ノースリーブ兄貴にガン飛ばされて、次の駅で降りた、よかった、と思ったら持ってたロング缶をクシャァと片手で握りつぶしてホームのゴミ箱に捨てたあともっかい乗りこんでくるくだり、爆笑した。爆笑できる映画だと思ってなかった(という先入観にも反省するべきなんだけどもこの先入観の源泉を突き止めるのはけっこう怖い作業な気がする)。

アメリカ篇、ごく日常的な買い物の場面かと思いきや、よく見たらアメリカ人全員銃を担いでいる! 大学はどうぶつの森と化している! 警官の足がとにかく遅い!
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