このレビューはネタバレを含みます
序盤、雪山での魔王様とのやりとりのくだりでホルスが「やっつけてやる、たたきのめしてやる」と言いながら投げ紐をたぐるところの動き、ヴェロッキオ工房作品におけるレオナルド担当部分というかんじがする。ヒルダ>>続きを読む
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アルマとエリーサベットの映ってるところをものすごく長い劇中劇と理解したので、少年は芥川龍之介の河童よろしく生まれるか生まれないかの判断を委ねられてるのかななどと考えていた。
エリーサベット、女の人好>>続きを読む
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いしいひさいちのユーモアの獰猛さを捉えそこねているように思えて不満だった 名句を添えたりするような良識が邪魔をしていて、いかにも昔の父親といった振る舞いをするたかしの感じの悪さがかえって際立っている(>>続きを読む
遊び心でもって現実を競いあうのがよかった。芸術はそうあるべきだから……
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連日廃洋館に誘われる孤独な少女が嵐の日にサイロで……というくだりまできて、お、ここで骨を見つけて幽霊譚に転ぶんやな、と早合点した自分が恥ずかしい。
箸で取りこぼしかけたトマトを空中キャッチする動きす>>続きを読む
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公開当初(2008)にはどんな気分で観られたんだろうか。水中で干されたまま揺らめく洗濯物の画とか、今はかなり深刻に見える。
ポニョが人間の血を舐めることで人間の姿を得た肉食の魚であるところからしてわ>>続きを読む
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冒頭の階段を駆け上る動きでもう泣いてしまった。背筋の伸びた子どもが頑張ってる姿だけでもう胸を打たれる(《風立ちぬ》も冒頭の布団を畳むところで感動した記憶がある)。下駄を蹴り脱ごうとするけどなかなか脱げ>>続きを読む
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文書ショットがよかった。指紋とか筆跡とか調書とかその他あらゆるリストとか書類とか。収集していってるな〜というかんじがする。シケモクとか残飯とかを分類して並べている画とか、偏執的なくらいきっちりみっちり>>続きを読む
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マティスの室内画みたいなお屋敷を舞台にきっつい精神を描く。夢のくだり、本当にびっくりしてしまった。「あなたにとっては夢でも私にとっては違う」!死んだ妹の部屋から出てきたメイドに「お呼びです」と言われる>>続きを読む
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チーロ的な役柄が五人兄弟の四番目に設定されてるのがよかった。チーロは終盤まで影が薄いけど休憩時間にルーカと話す中でシモーネとロッコについて怖いくらい的確な評価を言っていくくだりでもう釘付けになってしま>>続きを読む
つい先月、一週間くらい3歳の甥っ子の面倒を見ることがあって、そのときの諸々を思い出していたら、かなり涙が出てきて自分でも驚いた。心の底から愛しているけれども、自分のとった行動で「きらい、ここにいてほし>>続きを読む
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野良の俳優が熱気・生気を放っている感じ、ずっとどこからか野良の音楽が聞こえている感じ。
肉の柔らかさとしなやかさを見せる死神の造形が斬新だった。仮装の群れの中に本物が紛れているというのはベタだけれど>>続きを読む
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ラスト、選択肢(オペラ座かタクバヤか)を選ばせることで自由のなさ(選ばさられることは自由ではないから)を描くの巧いなと思った。演目は《ラ・ボエーム》!
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東京が襲われる前作に比べてえらい気の抜けた駄作、「外れるかゴジラ」という新聞の見出しはなんや、灯火管制で街灯やら電飾やらと一緒に車のライトまでもがパッと消えるんはおかしいやろ、大阪や思てナメとんかコラ>>続きを読む
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序盤、ゴジラの全貌が見えるまでがとてもこわい(映像が始まる前の足音と咆哮だけでもうかなりこわい)
仰ぎ見るゴジラの白目とてもこわい
菅井きんとてもいい
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カメラがよかった。画角・焦点が柔軟に動くかんじ。ベースがそうだから、逆にカメラがほとんど固定されているようなくだりでは緊張感が際立っていて、たとえば早乙女太一が出征するところでは崩れ落ちる母親の姿を追>>続きを読む
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ベルイマンの映画って動物が監督の言うことちゃんと聞いてるかんじがあってどういう手を使ってるんだろうと思う
においで存在を仄めかす幽霊
手を絡ませる映像
「メイクをするのも落とすのも怖い」のくだり>>続きを読む
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すごくおもしろかった。
映画館で上映中に「死刑執行人」暗殺の報せが口伝いで広まり、拍手が起こるところ、よかった。モルダウは劇伴としてではなくて劇中劇伴して流れる。
八百屋のお婆さんが偽証を疑われて>>続きを読む
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バリ・ハイ島の人々が全員笑顔で歓迎してくれて、祭に乱入しても殺されないというのは、ベトナム戦争を知ったあとではとてもじゃないけど思いつくこともできなかったんじゃないかと思う。日本人の自分が言うのも何だ>>続きを読む
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第2話でゲロ吐くかと思った。これはもう本当に厭な話。カツオブシムシというチョイスがまた絶妙な厭さ(うちにもよく出る)。うまくいってない恋人に電話してるのかと思ったらただの歯医者だった(それで何が悪いの>>続きを読む