非常に良いものを観た。
若者の親への反発と自分探しの旅と言ってしまうと途端に俗っぽく聞こえてしまうが、たくさんの問いと答えと視点が詰まっていた。
人の根源を探るような作品が大好きだ。
人は一人でも生きられるけど、誰かと生きたほうが幸福を感じられる、というのが真理みたいだ。
ポップな歌やなんかのテレビで見聞きする擦られた言葉も、映画のなかのワンシーンで受けとるとたちまち心にズシーンと響いてくる。
良いものや言葉ってその辺にたくさん転がっているけれど、自分に受け取る気持ちがなければそのまま目の前を通り過ぎてしまう。
映画ってやっぱり良いものを受け取る大事なツールだな！って思った。
怖がらず、面倒くさがらず、もう少し人との出会いを大事にしたいと思えるとても良い作品でした。
