とても良い映画を観た。
薬の副作用で忘れて、無かったことになるのと、嘘をついて、無かったことにするのとは、どちらもあったことだから無かったことにはできない。
優しさで周りが無かったことにしているのもまた辛い。
自分だけが覚えていて相手は忘れてしまった共通の体験。
悲しい体験だったとはいえ、忘れて無かったことになっているほうが切ないような気がした。
忘れられたと思ってアピールしたら彼女から一筋の涙。
そうかそうか！あなたは違う誰かを忘れたんだね、それは良かった！って思わずウルウルしました。
コロナ禍に出来上がった作品は、無かったことにしたくない、をテーマにしたものがいくつかあるなと感じました。
まだ集団感染もあるとはいえ、緊急事態宣言なんてのが昔あったね！くらいのそんなことが無かったかのような現在。
ニューノーマルなんて気味の悪い言葉を作って儲けた連中はどこへ行ったんだろう？
映画の後、監督と俳優さん3人の舞台挨拶とトークショーも堪能できました。
パンフレットにサインまでいただけちゃって、とても最高な時間になりました。
