このレビューはネタバレを含みます
実話。何とも言えない気持ちになってしまう作品。
大自然で撮影された映像はとにかく美しい。音楽も見事で、作品の雰囲気を盛り上げる。
偉人でもなければ有名人でもない人物が、世間とはかけ離れた行いをすることで映画化することはよくあります。
この作品の場合では「行い」ではなく「辿り着いた結末」なんでしょうか。
この結末ではなくとも世間は感銘を受けて、後世に残る何かが生まれたかもしれない。
しかしそうはならなかった。
結果的にはこの結末を余儀なくされ、謎を残しながら、ある意味後世に残る人物となった。
こんなに胸打たれているのに、複雑で屈折してしまう感覚が辛い。
ハッピーエンドだったらどれだけ良かったか、心の底から思います。