ピンフまんがん

儀式のピンフまんがんのレビュー・感想・評価

儀式(1971年製作の映画)
3.5
いややっぱり衝撃的で、大島渚の才能がここでもいかんなく発揮されていますね。なんか独特で凄く不気味。純粋に当時の日本独特の家計を守るために子供の将来を犠牲にするとでも言うか、戦時中や戦後すぐの日本の姿なんだけれど、それをここまで不気味に撮るのがまた巧妙だしそれもブラックユーモアに演出している感覚も素晴らしい。戦メリで衝撃なんて言っている人がこれ見たら腰を抜かすんじゃないかっていうレベルです。いろいろ面白いシーンあったけど、やはり衝撃的なのは「新婦のいない結婚式」と「枕相手に初夜」でしょうかね。

現代の少子化での核家族ぶりの日本社会、大島渚だったら一体どのように見るのかなって思うところはありますね。