儀式の作品情報・感想・評価

「儀式」に投稿された感想・評価

koms

komsの感想・評価

-
めちゃくちゃに面白くて時間忘れた。
家長のおじいさんは日本の悪しき姿そのままだけど、周りをとりまく家族たちとの会話はすごく滑稽で、それが結婚式あたりから爆発してスピード感半端なかった。
照明、美術、カメラ、女優すべてトップレベルで、時代を超える名作ってこういうことかー、と。オールタイムベスト入りです。
ドント

ドントの感想・評価

3.9
71年。大変面白かった。親類にして親友にしてライバルな男の死の電報を受け取った男が、その真偽を確かめに故郷の島へと向かう途中で思い出される、満州から帰ってから自分が属した「家」における「儀式」の数々。
一度聞いても誰がどのような出自なのかさっぱりわからぬが、とりあえず家長を頭にその家に住んでいたり集まったりする様々な人々。彼らが葬儀と結婚式を中心に、日本の家族/日本そのものの歪んだ「形」を描き出し、それにゆっくりと潰されていく主人公たち。だいたいそういう感じ(よくわかっていない)
とりあえずそういう感じの映画なので、陰影はグラデーションのように鈍くしかしべっとりと深い。白黒がパッキリと分かれていない様がまさに呪われているようでぞっとする。だからこそ結婚式のきらびやかな粉飾ぶりが引き立つ。子供時代の遊びの場面の柔らかさが悲しい。
その(エア)結婚式の場面は超絶に馬鹿馬鹿しいにも程があるけど、その形ばかりで実が伴っていない様がどこか「日本でならありうるな……」と思わせ冷たく鋭すぎて笑えねぇ。殺人事件もほったらかし、「家」という呪いを金田一耕助が解いてくれない、そういう忌まわしい映画。この国は狂っているが、全員が狂っているので、全員が正常である。
日本を家族に例える映画は、多々ある。それを作り手が意識していようがいまいが、天皇という家父長制の象徴を頂く国で作り続ける限り、自然とそうなってしまうのだろう。
本作は、それを軸に戦後日本の家族を見事に描いている。終戦により国という家族が消失した時代。家の中で家父長制の擬似国家を描く。家という限られた空間だからこそ、家という支配体制が見えてきて、さらに国という支配体制をも浮き彫りになる。
時代の映画ではない。いまも普遍的に巣食う家族と国の真の姿を描いた映画である。
ただ、当時の説教臭いATG・大島渚作品についてこれるかが不安。自分は前のめりで観ましたが。
tetete

teteteの感想・評価

4.4
葬式や結婚式のなかで主人公とその周りで繰り返される、意味不明で全く笑えない滑稽さ(茶番)が織り成す狂気に目が離せなかった。あと日本家屋の空間的特徴を生かしたカメラワークも美しい
otom

otomの感想・評価

4.3
久々の鑑賞。ドロドログッチョグチョ。戦前から戦後を通して描かれる桜田一族の色んな儀式。呪いには発端がある訳で、佐藤慶の悪オーラは異常。日本の悪しき部分がこれでもかと浮き彫りにする大島渚。様々な思想が入り乱れ、若い世代が犠牲になる当時の日本の縮図とも云える。狂気の一人結婚式はあまりにあんまりである。傑作。
WINSRIVER

WINSRIVERの感想・評価

3.8
少年の睫毛長くて可愛らしいな。よさほい節歌いかけたのに佐藤慶に制されてたの笑えた。
いちいち構図がキマりすぎ。
小鉄

小鉄の感想・評価

2.8
武満徹の音楽も相まってとにかく怖く、再生/停止を繰り返しながら2日かけて観た。小林明子がマブイ
大島監督の嫁(小山明子)がエロく、そして実にミステリアスで美しい。新婦不在、新郎1人の結婚式という可笑しな出来事を誰1人可笑しな顔をせずに受け入れている姿が戦後ただただ前を向いて突き進んで来た日本人を皮肉っているようで実に可笑しく不気味だ。親戚の中で除け者扱いされている忠がただ1人、新婦不在の結婚式の矛盾を新郎に指摘しようとして排除されるのも含めて封建的・ムラ社会的な日本を痛烈に批判しているのではないか。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2017.10.28 U-NEXT

冠婚葬祭における陶酔的な厳格主義に漂う滑稽な恭しさも、突き詰めていけば狂気に満ちた笑いへと必然的に転調するらしい。小山明子はエロいし、武満徹の音楽も相変わらずブチ切れてる。
Togusa

Togusaの感想・評価

4.5
大島渚が、日本の儀式というものをテーマに撮った作品。
結婚式、葬式というシーンが続く。
大変、面白い作品。
当時の大島は、「日本は、形骸化された儀式の上に成り立っている。」というような事を述べたかも知れない。
そして、浮かび上がってくるのは、家長である佐藤慶を乗り越えようとして乗り越えられない何かを感じさせる。
当時、左翼は、日本の家長制度をターゲットとしていた。
が、大島が、どこまで、本当に彼のイデオローグを映画として実現しようとしたのか定かではないが、ブルー調の画面に、緊張感と静謐感を漂わせ、そういうイデオローグと関係なく、面白い。
>|