儀式の作品情報・感想・評価

「儀式」に投稿された感想・評価

地獄絵図。
大島渚が日本の様式についてこの映画にて描いているとするなら、それに対して自分はそんな風に感じました。
これで描かれてる日本の様式って未だにこの映画で描かれてるような名残を孕んでるから今見ても面白いと思うよ。
日本人は儀式が大好きである。

冠婚葬祭は勿論、例えば入社式や入学式はない国も多いそう。
他、朝から朝礼だとかラジオ体操だとか、とにかく横並びの形式や様式が大好き。

産まれて直ぐにお宮参り、七五三に保育園の入園式、卒園式からの小学校へ入学式&卒業式。いや、始業式と終業式なんてのも節目節目であったな。毎日の朝の会&帰りの会なんてのは海外にもあるんだろうか?それから、愛媛では12歳になると少年式なる儀式にも付き合わされる。それから高校大学でも卒入学式&始業終業式。間には成人式もあるな。その後、入社式を経て社会人と。
冠婚葬祭も非常に煩わしい。結婚にしても、両家への挨拶に結納、式に披露宴にあれやこれやと。

意味や目的が忘れられて、ただ形式のみ残留している儀式も多いのではないだろうか。

本作でその極みに到達したのは、あの恐ろしい一人結婚式→一人初夜の怒涛の流れだろう。
いや、その前の軍歌歌唱大会と化した結婚式も異様だったけど。

たまたまというか、私は直前に「アバウトタイム」を見ている訳ですよ。
あの素敵な結婚式を!

なんですかあの重苦しくて苦々しい屈辱の結婚式は。
本人たちでなく、親の為に行われる下らない結婚式。
あれじゃダメ!

あの馬鹿馬鹿しい一人結婚式も、日本ならあり得なくはないと思えてしまうのが悲しい所。

形式、様式、伝統、家族、そうしたしがらみに埋められて、皆が不幸になってゆく。
恐ろしい映画。
Netflixで鑑賞

日本における家長制度や冠婚葬祭、"家族"について鋭く切り込んだ作品。
昭和の日本の家族で行われる理解できない『儀式』の数々。全くもって理解できないし登場人物みんな狂ってる。血の繋がりだけでここまで人をおかしくしてしまう日本の歪な家族の形。エア結婚式エア初夜はとても滑稽だが恐ろしい
想像以上に面白かった。登場人物全員が狂っているし始終不穏で不気味な雰囲気。目が離せない。結婚式の茶番には圧倒。
koms

komsの感想・評価

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めちゃくちゃに面白くて時間忘れた。
家長のおじいさんは日本の悪しき姿そのままだけど、周りをとりまく家族たちとの会話はすごく滑稽で、それが結婚式あたりから爆発してスピード感半端なかった。
照明、美術、カメラ、女優すべてトップレベルで、時代を超える名作ってこういうことかー、と。オールタイムベスト入りです。
ドント

ドントの感想・評価

3.9
71年。大変面白かった。親類にして親友にしてライバルな男の死の電報を受け取った男が、その真偽を確かめに故郷の島へと向かう途中で思い出される、満州から帰ってから自分が属した「家」における「儀式」の数々。
一度聞いても誰がどのような出自なのかさっぱりわからぬが、とりあえず家長を頭にその家に住んでいたり集まったりする様々な人々。彼らが葬儀と結婚式を中心に、日本の家族/日本そのものの歪んだ「形」を描き出し、それにゆっくりと潰されていく主人公たち。だいたいそういう感じ(よくわかっていない)
とりあえずそういう感じの映画なので、陰影はグラデーションのように鈍くしかしべっとりと深い。白黒がパッキリと分かれていない様がまさに呪われているようでぞっとする。だからこそ結婚式のきらびやかな粉飾ぶりが引き立つ。子供時代の遊びの場面の柔らかさが悲しい。
その(エア)結婚式の場面は超絶に馬鹿馬鹿しいにも程があるけど、その形ばかりで実が伴っていない様がどこか「日本でならありうるな……」と思わせ冷たく鋭すぎて笑えねぇ。殺人事件もほったらかし、「家」という呪いを金田一耕助が解いてくれない、そういう忌まわしい映画。この国は狂っているが、全員が狂っているので、全員が正常である。
日本を家族に例える映画は、多々ある。それを作り手が意識していようがいまいが、天皇という家父長制の象徴を頂く国で作り続ける限り、自然とそうなってしまうのだろう。
本作は、それを軸に戦後日本の家族を見事に描いている。終戦により国という家族が消失した時代。家の中で家父長制の擬似国家を描く。家という限られた空間だからこそ、家という支配体制が見えてきて、さらに国という支配体制をも浮き彫りになる。
時代の映画ではない。いまも普遍的に巣食う家族と国の真の姿を描いた映画である。
ただ、当時の説教臭いATG・大島渚作品についてこれるかが不安。自分は前のめりで観ましたが。
tetete

teteteの感想・評価

4.4
葬式や結婚式のなかで主人公とその周りで繰り返される、意味不明で全く笑えない滑稽さ(茶番)が織り成す狂気に目が離せなかった。あと日本家屋の空間的特徴を生かしたカメラワークも美しい
otom

otomの感想・評価

4.3
久々の鑑賞。ドロドログッチョグチョ。戦前から戦後を通して描かれる桜田一族の色んな儀式。呪いには発端がある訳で、佐藤慶の悪オーラは異常。日本の悪しき部分がこれでもかと浮き彫りにする大島渚。様々な思想が入り乱れ、若い世代が犠牲になる当時の日本の縮図とも云える。狂気の一人結婚式はあまりにあんまりである。傑作。
WINSRIVER

WINSRIVERの感想・評価

3.8
少年の睫毛長くて可愛らしいな。よさほい節歌いかけたのに佐藤慶に制されてたの笑えた。
いちいち構図がキマりすぎ。
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