エナメルのコートからワンピースまで終始白装束のマルレーネ・ジョベールはオツムが弱そうでいて、窮地に陥った時には的確に行動する。自分を襲った男を射殺して海に投げ捨て所持品を焼却するまでの手際良さ。結婚式場でブロンソンに人を殺したことを指摘されても平然と切り返す。ジョベールは男を殺したことだけは最後まで認めない。これは幼少期の記憶と関連するのだろうか。ブロンソンは頑健な肉体を強調するかのように薄い白シャツを纏い、それを脱いで筋肉を披露する見せ場もあり。それにしても胡桃って壁に投げつけただけで割れるだろうかと思いつつもラストシーンは素敵。
