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素晴らしき哉、人生!のHIROのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.9
ジョージは誠意をこめて生きてきたにも関わらず全てが裏目に出る人生に絶望し、自殺を図るのだが、人生が終わろうとした瞬間、200歳になっても翼をもらえない二流の老天使と出逢う。天使はジョージの人生を振り返りながら生きる“意義”をみせ、彼に生きるよろこびを取り戻させていくお話。

Markはしてたんですけど、レビューは書いてなかったので、改めて書きたいと思います。

この作品は生涯ベスト級の作品で僕に生きる希望を与えてくれたかけがえのない作品です。
本当に感動しました。


自分は生まれてきた意味はあるのかとか、自分がいなくても誰も困らないとか、自分が死んでも誰が悲しむんだろうとか考えることが結構あります。
数々のすごい人を見ていると、自分は本当に何の取り柄もないつまらない人間なんだなぁといつも思います。

カッコイイわけでもないし、背が高いわけでもないし、モテないし、勉強ができるわけでもなければ、スポーツ万能なわけでもない。
人柄が良いかと言われれば、自信を持って良いとも言えないし、周りの人間を笑わせるような面白い話ができるわけでもない。
良いところが何も見当たらないんです。
僕はコンプレックスの塊なんですよね。

でも、この作品の「人は知らないところで誰かに影響を与えている」というメッセージには本当に勇気付られました。

何と言うか、こんな自分でも存在意味があるのかもしれないと。

家族や友達に感謝されたり、頼られたり、一緒に笑い合ったり、一緒に食事をしていたり、何気ない日常だけど、僕はその人たちにとってはたった1人の存在であって、もしかしたら必要とされているのかもしれないと考えられるようになったんです。
当たり前のことだと思っていたけど、これってとてつもなく幸せですごいことなんですよね!

身近なところで言えばこのFilmarksで、こんなくだらない僕のレビューだけど、その作品を観ようと思ってClipして下さることは本当に嬉しいです。
その時点で、もしかしたら少しだけど、限りなくゼロに近いけど、僕はその人の人生に影響を与えているのかもしれない。
こんな僕だけど存在意義があるのかもしれない。

逆に僕も影響を受けていて、この作品に出逢えたのもこのFilmarksのおかげです。
人は知らないところで影響を与え、与えられている。
元気付られたり、傷付けられたり、良いことも悪いこともあるけど、それが人生で、それって素晴らしいことなのかもしれない。

ラストシーンは涙が止まらなくなって画面が見えなくなるほどでした。
全くレビューになってませんが、本当に素晴らしい作品ということだけは自信を持って言えます!


誰かに知らないところで影響を与えているって素晴らしいですよね。
それって凄く嬉しいですよね。
誰かに良い影響を与えられるような人間になりたいです。

少しだけど、僕の人生を豊かにしてくれて、明日からも頑張ろうと思わせてくれる作品でした。

年を取って自分の人生を振り返った時に、「素晴らしき哉、人生! 」と自信を持って言える人生を送りたい。
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