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現代やくざ 人斬り与太の一のレビュー・感想・評価

現代やくざ 人斬り与太(1972年製作の映画)
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ラスト、渚まゆみの遺骸と赤飯の握り飯を前にして崩れ落ちた文太兄が手元に落ちているドスをほとんど無私の表情で拾い上げ鬼のように暴れまわる。圧倒的な迫力。そして、当然ながら安藤昇は圧倒的な説得力。部下の八名信夫に「仕事を頼みたい」と何も言わず煙草に火をつけてやると、次の場面ではすでに仕事は為されており、八名"まず~い"信夫は敵方の親分や幹部と共に血みどろで息絶えている。かっこいいシーンだった。あとはもう地井武男がチンピラ役で出てるだけでオレはうれしい。
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