高畑監督のゴーシュの音色
1982年、オープロダクション提供。原作宮沢賢治。脚本、監督高畑勲。
スタジオジブリ所属、勲事務所のアニメーション監督、高畑勲ことパクさん。
世界名作アニメーションを世に轟かせ
「アルプスの少女ハイジ」
「母を訪ねて三千里」
「赤毛のアン」と作って参ります。
そこにいつも場面設計、作画に宮崎駿あり。
高畑勲は、上司にあたり宮崎駿と共にこの名作シリーズを支えてきました。
のち宮崎駿、鈴木プロ共にスタジオジブリを立ち上げ、
「となりのトトロ」と同時上映の予定だった野坂昭如原作のリアル戦争体験ホラーのようなアニメーション「火垂るの墓」を監督。
トトロとは、 まるで違うリアリスティックな作風を強烈に表現した高畑アニメーションでありました。
のち
タヌキが化けて、悩んで、説教と襲って変化して。大ヒットしたオリジナル作品「平成たぬき合戦ぽんぽこ」を監督。
テレビアニメーションでも放映していた日常アニメ、「おじゃまんが山田くん」を繊細色素薄い色で表現した「ホーホケキョ、となりの山田くん」
私のお気に入り作品
山形に紅花摘みに行ったら、私が私に包まれた。
よんこま漫画を全く新しい改変を施した高畑監督の青春アニメ「おもいでぽろぽろ」
あと何気にDVDコンプリートしたいのが、元祖メインドインなにわワールド。ホルモン焼き、チエちゃんの関西アニメ「じゃりんこチエ」高畑監督の隠れた傑作です。声優の西川のりおが大好きです。
最近は、海外アニメーションのプロデュースや配給を行っていてナリをひそめていた高畑勲監督。
最新作「かぐや姫の物語」を順調に遅れ公開を控えています。
新作(遺作になるかも。)が、高畑監督の日本を背景にしたアニメシリーズということで、本作を思い出し、ビデオ屋ジブリコーナーからパイオニアDVD借りてきました。
もっと最初は、硬いアニメかなーと思ってましたが、誠に
音感豊かで
あったか
優しいアニメでございました。
セロ弾きだけにセロを弾くわけですが、こんなに音楽アニメである事に驚きましたね。
クラシックの調べとともにセロ弾き、ゴーシュのお話しが展開します。
物語は、とある田舎の楽団。演奏会の為に練習する毎日。ゴーシュ君は、どうもうまく弾けず悩んでしまいます。家で練習していると思わぬお客様がいらっしゃいます。はて、ゴーシュ君は、いかに!てなお話し。
原作の宮沢賢治の美しい文才と音楽に高畑監督は、どうアニメーション化しようか苦心した模様です。
圧倒的な文学の魅力を誠実にアニメーションにすれば出来あがるのでわないか!
という野望があったようです。高畑監督も宮崎駿監督同様に物凄い論理学識高いうるさがたでございます。
高畑監督は、描かないアニメーション監督でございます。自分の求めるアニメを描いてくれるアニメーターと話あいながら製作していきます。長い製作期間がかかる高畑作品なんですね。
宮崎駿監督は、パクさんは「遅い」といいつつもアニメーションの何たるかを共に知り、表現してきたのでございます。
三年をかけて製作された本作。
ラストのあたたかな清々しい結びにほっこりさせて頂きました。
さながら高畑勲の日本むかし話のようでありました。
さて
高畑勲監督がおおくりする
高畑監督のゴーシュの音色
高畑勲の日本むかし話
是非ジブリファン
お子様も安心してどうぞ!
アニメファンどうぞ!