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都会のアリスのMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

都会のアリス(1973年製作の映画)
2.5
モノクロにすれば芸術点UP⤴

主人公はフィリップ31歳、ドイツ人。アメリカの"風景を書く"フォト(?)ジャーナリストみたいです。あまり写真は求められていないようです。
この人と、見ず知らずのドイツ人のちびっ子アリス(9歳)の NY→アムステルダム→ブッパータール(ドイツ) での珍道中です。

2人はアリスの祖母を探します。
アリスはオランダ語がわかりますが、なにせちびっ子なので祖母の名前も住所もわかりません。フィリップはそれに加えてオランダ語もわかりません。
というわけで2人で路頭に迷うわけですが、そこそこ楽しそうです。あまり楽しそうには見えませんが、たぶん楽しいんです。

◦2人でライン川(?)で泳ぐ場面があります。いくらちびっ子とは言え、女子がおパンツ一丁のトップレスはいかがなものか と思いました。

◦この映画のラストはたぶん1973年9月1日です。ジョン・フォードの死亡(前日)が新聞で報道されています。

ニューヨーク・タイムズによれば、この映画は『ヨーロッパとアメリカ、夢の枯渇と国家の均質化、時間のルーツと認識、不毛と創造性、代理的および真の冒険、最終的には未来の可能性 について多くを語っている』映画だそうです。
凄いです。さて、この中のどれだけを感じ取れるでしょうか?
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