OPのCGの気合いにビビる。まだ2002年。「ここで働いてるとこんな風になっちまうんだ」といってまだら模様の皮膚をあらわにするシーンで『バケモノの子』並の謎性癖発動させられる。ほとんど『ナディア』みたいなアンパンマン戦艦の出艦に笑ってたら、城に衝突して静止するシーンがモロすぎてウケた。不時着するメタモルフォーゼ作画の気合いの入り方もすごい。アンパンマン世界をよく知らなかったが、アンパンマンの世界の片隅で世界が腐敗しつつあることが明らかになり、その世界の汚染と一人で戦っている（と信じている）人物の物語である今作はあまりにもヘヴィ。告白の後の百合の花はやりすぎ感あったが、土人形に変えられるメロンパンナから歯車が落ちる→「あたしとあれを一緒に取りに行こう」、ほかのよく知らない女といちゃついてる姉を見て困惑する妹を丹念にやったあとのラストにはそこらへんの百合映画以上の感動があった。ドキンちゃんで強調されるように片思いされることによってされた側は照れるしかなくなる。だから最後はロールとローラは離れるしかないし、これはきっと現実でも同じ。アンパンマンには教訓が詰まっている。
夢里村さんなんでこれみてるの…。
