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白と黒のtakatoのレビュー・感想・評価

白と黒(1963年製作の映画)
4.1
隠れた名作をアマプラで見れる幸福!。流石の橋本忍脚本でグイグイ作品にのめりこむ。

「罪と罰」のラスコーリニコフ的な窮地に立たされる犯人の弁護士。しかも、自分の罪を誤って負わされた男の弁護を担当するはめに。対する検事は予断をもって誤った自供を引き出してしまい、誤りに気付いた時には手遅れな状態に…。どつぼにはまった二人の運命は二転三転してゆく。


軽くあらすじを書き出しただけでも面白そうで、実際全くダレずに引っ張られてしまう良作である。しかし、期待し過きたせいか、ポンジュノ的な恐ろしいまでのどうしようもなさや、単なる映画を超えて殴ってくる衝撃は受けず。ドンでん返しは確かに驚くが、驚き止まりで「母なる証明」みたいな絶望的な煩悶に主人公ともどもこっちを投げ込みはせず。

それにしても、こういう作品の配信は非常に意義があるからどんどんやって頂きたい。普通に見れない名作なんてもどかしすぎるからね。
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