りえぞう

ペティグルーさんの運命の1日のりえぞうのレビュー・感想・評価

4.0
1930年代、ロンドン。失業し、路頭に迷った中年女性ペティグルーが偶然にも華やかな社交界に迷い込み、運命が変わる1日を描いたロマンティック・コメディ。
女優をめざし歌手でもあるデリシアは、仕事での成功のために3人の恋人と付き合っている、ちょっと手が焼ける女性。彼女の秘書として雇われたペティグルーは、彼女の浮気がバレそうになると、うまく機転を効かせて、何度もピンチを切り抜けていく。
そこはまさにドタバタコメディ。
心とは裏腹に笑顔を振りまくデリシアが、とてもキュートで憎めない。デリシアの仕草と甘える喋り方が可愛くて、クラブで歌うシーンも素敵!
レトロな街並みにバンド音楽が心地良く、この映画は音楽もいい。
華やかだけど、地位やコネを求めて、うわべだけの付き合いや遊びの恋ばかりの世界。本当の愛かもしくは裕福な生活か…どちらを選ぶか?となった時に、ペティグルーの言葉が心に響き、皆の運命が動き出していく。
ペティグルーの活躍とデリシアとの友情に、ハッピーで心温まる、可愛い映画でした。
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