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長脇差(ながドス)忠臣蔵のらんらんのレビュー・感想・評価

長脇差(ながドス)忠臣蔵(1962年製作の映画)
3.0
市川雷蔵主演の任侠+時代劇、カラー作品
普通に「ながわきざし」と読んでいたけど「ながどす」だったの?
ちなみに長脇差には博徒、侠客という意味もあるらしい、知らなかった

【内容】
基本的にはタイトル通り忠臣蔵、だだし仇討ちするのはやくざ達
親分(宇津井健)が無念のままに非道な老中(名和宏)&悪親分(上田吉二郎)に殺され
子分達(雷蔵ら)は仇討ちを誓うのだが、相手が老中であるため普通にやっては成し遂げられない
そのため慎重に準備を進め、仇討ちしようとしてるとは気付かれないように様々な困難にも耐えに耐えて機会を待つ

ちなみに時代設定は幕末
赤穂事件の後の時代なんだけど、劇中ではそのことは全く触れられない(まんま過ぎるのにw)
ってことで幕末の動乱の時代なので中村半次郎や桂小五郎といった史実の人物も登場してくる映画

最終的には薩長連合軍が江戸を攻めるドサクサに紛れて仇討ちを決行することになります

【感想】
どう評価していいものか、、、個人的にはいまいち
これならそのまま普通の忠臣蔵したほうがまだ良かったような
最初のほうは新鮮さがあって面白かったけど、結末の見えてくる後半30分くらいはなかなかつらかった

キャストメモ
宇津井健は浅野内匠頭ポジション、時代劇出てるのは珍しいと思う
人望が熱く民百姓を思う正義の人なんだろうけど、死罪になったのはそんなに理不尽でもないと思う
だって老中の命令に背くし馬前に飛び出す無礼を働くし、倒幕派とも繋がってるし、しまいには老中を口汚く罵ったり、そりゃ殺されるよ

その一家の奥さんで月丘夢路、子分に石黒達也、小林勝彦、木村玄
雷蔵(大石内蔵助ポジション)、林成年も子分だけど旅に出ていたとかで遅れて登場
林成年の彼女が藤村志保、その父に中村鴈治郎
雷蔵の彼女は浦路洋子(地味)、石黒達也の奥さんで阿井美千子

敵方は名和宏、その用心棒天知茂、子飼いのやくざ上田吉二郎、後に雷蔵に惚れて味方になる間者近藤美恵子

その他、大物ゲスト的な出演
島田正吾は雷蔵らを匿い助ける清水の次郎長役、その貫禄&渋さが凄まじかった
雷蔵一行が騙る名前の本物として勝新太郎、お約束のシーン
連合軍の大将の有栖川宮で本郷功次郎、仇討ち成就した一行を労う
勝新はラスト20分くらい、本郷功次郎はラスト10分くらいでチラッとだけ出てきます

気になったのはクレジット順
市川雷蔵、本郷功次郎、勝新太郎の順
勝新太郎より本郷功次郎のほうが当時は格上だったの?確かにこの時点では本郷功次郎の方が主演作多そうかも、、、
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