ユースケ

交渉人 真下正義のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

交渉人 真下正義(2005年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

【機動警察パトレイバー 2 the Movie】をパクった前作【踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!】から約2年。【踊る大捜査線】のスピンオフ第一弾は、【機動警察パトレイバー the Movie】の設定を表面だけパクって繋ぎ合わた勝手にリメイク映画。

レイバーを暴走させるウイルスはプログラム開発時に計画的に仕組まれていたという設定をパクったために、犯人は1年前に現れた交渉人と対決するために10年前から準備していた事になったり、特定の周波数がレイバーを暴走させるトリガーになるという設定をパクったために、コンサートホールに仕掛けられた爆弾は暴走列車の起爆装置を経由しないと作動しない仕掛けになったり、犯人は事件前に死んでいたという設定をパクったために、交渉人は死人と交渉していた事になったり、パクリに集中し過ぎて設定が破綻。交渉人は映画クイズばかりしていないで交渉して下さい。

更に、物語からリアリティを消滅させた暴走列車クモE4-600の絶望的にダサい名前とデザインも要チェック。【機動警察パトレイバー】のファンである監督の本広克行がデザイナーに「グリフォンみたいな感じで」と指示して制作されはとは思えない代物です。

犯人との交渉と並行して犯人の足跡を辿る刑事、強力な電磁波を発しながらカラスを引き連れて移動する犯人の車、総合指令室のモニターから突然消える暴走列車、SATの一斉射撃を受けて機能停止する暴走列車、暴走列車が隠れる現在は使用されていない路線など、全て【機動警察パトレイバー the Movie】と【機動警察パトレイバー 2 the Movie】のパクリ。

いくら監督が【機動警察パトレイバー】を愛していたとしてもこんなポンコツ映画を認めるわけにはいきません。

【機動警察パトレイバー】に関する用語
レイバー…産業用に開発されたロボットの総称。
グリフォン…【機動警察パトレイバー】におけるライバル兼ラスボス的存在。