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仮面/ペルソナのKのレビュー・感想・評価

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
3.6
不思議な映画だった。オープニングのモンタージュに引き込まれる。画面全体を覆う不穏さ。赤裸々な告白。エリーサベットがアルマに髪を重ねるシーンが幻想的。散らばったガラス。焼けるフィルム。人間って人前では良い顔を見せる。その表情の裏でどんな残酷さを抱えているか分からない。仮面を使い分けるようにコロコロと変わる表情。ショットを変えて繰り返される同じ問答。鏡写しのよう。「他人は自分を映す鏡」という言葉を思い起こした。
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