滝和也

エル・マリアッチの滝和也のレビュー・感想・評価

エル・マリアッチ(1992年製作の映画)
3.5
ロバート・ロドリゲス
その伝説の始まり…。

わずか2週間の撮影期間。
超低予算で作られた本作。
チープな中にもセンス、メキシコ特有の乾き、怠惰な感じが漂う、ガンファイトものである。エル・マリアッチは流しの歌手の意味。街のギャングの抗争に、ギターを持った黒服と言う風体だったため誤解され、巻き込まれた歌手が敵を打ち倒していく。

巻き込まれ型アクションとでも呼ぼうか、ヒッチで入り、黒澤的な用心棒で進むと言うイメージか。比較的泥くさいアクションであるが、歌手に弾は当たらず、歌手の弾は無双気味に外れないのはご愛嬌。ある意味英雄の誕生譚をみるようだ。

決して派手さはないが、手堅い作りで面白さもそれなり。ロドリゲスらしさはあまりまだでてないのかな?デスペラードに期待。

サンダンス映画祭で観客賞を獲得。
後、平野ノラが持ってます肩掛け型の携帯が登場してます。時代を感じます。確かにまだガラケーすら日本にもなかったわ…。
滝和也

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