滝和也

劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オリオンの矢の滝和也のレビュー・感想・評価

3.5
少年は行く…
悔しさを乗り越え
強くなりたいと望み。

月の女神に誘われ
神の魔獣に挑む!

大人気アニメ待望の
劇場版!

「劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは
 間違っているだろうか オリオンの矢」

チョケた長い題名に騙され見ない方もいらっしゃるとは思いますが…かなり熱い、熱血バトル作品です、本質は。時代の風のせいでしょうか、ハーレム的な要素やファンタジーコメディの皮を被ってますが、中身は王道。ファイナルファンタジーをやってるかの如し。涙する場面も度々…涙腺がもろくなってるオヤジの戯言とお思い下さい(笑)(実際原作ラノベの読者層は20%以上が50代だそうです。)要は古き良きジャンプバトル漫画の系譜ですね。

迷宮都市オラトリアの冒険者ベルは、ヘスティアファミリアの仲間と月夜祭に来ていた。そこには風変わりな神のヘルメスが店を開いていた。この槍が抜けた英雄には旅行をプレゼントと。剣姫アイズさんにも抜けなかった槍をいとも簡単に抜いたのはベルだった。実はオラトリア外に魔物が大発生し、それを討伐するクエストの援軍要員の為の女神アルテミスのテストだった。ベルはアルテミスら神様たち、ヘスティアファミリアと共に原因となる遺跡に向かう。

第一期終了時の時系列で作成された作品。それ故に一期のラストのダライアス戦よりも熱さがやや落ちるように感じてしまうのは見た直後だったからかなとは思いますが…その分劇場版らしい特別な切なさがあります。

月の女神アルテミス…。冬の代表的な星座オリオン、そして蠍座のアンタレスと神話になぞらえたストーリーが展開され、やはりアルテミスの存在が…涙。親友である紐神様ヘスティア様もおかわいそうでした。

この物語も憧れの人に追いつきたい、そして強くなりたい、大事な人たちを守れるようにと強く願う主人公の成長譚であり、英雄叙事詩としてブレはなく、純粋な良いお話しでした。

最近甥の娘や息子になつかれ、たまに遊んであげるのですが、こういう作品をやはり見てほしいなと思います…。
滝和也

滝和也