ニール

宇宙戦争のニールのレビュー・感想・評価

宇宙戦争(2005年製作の映画)
3.5
賛否両論あるウェルズ原作小説の映画化作品。

久しぶりに累計およそ3度目?の鑑賞をしたが、やはり面白い。

スピルバーグじるしの人死の容赦なさ、ストーリーのスケール感は当然ながら、以前は未見だった未知との遭遇を鑑賞したことで、本作にもその空気感があったことを知れて新鮮だった。

航空機墜落跡、遺体の川、踏切を通過する炎上特急、燃える軍用車あたりが好きなシーン。

圧倒的な異星人を前にただ逃げるしか無い一市民の視点が一貫して描かれることで、絶望感とある種の興奮というか恐怖による妙な高揚感が感じられる作品だと思う。

東日本大震災の、津波の映像が連日流れていた時をちょっと思い出した。

どう考えても人が死んでいる場面が淡々と映され、それに対して自分はどうすることもできずただ見ているか、同じく逃げることしかできないという点は共通しているのでは無いかと思う。

トライポッドのデザインは改めてみると結構格好良いなと思う。

トライポッドを隠していたにもかかわらず、微生物対策が不完全だった異星人側の視点、もし異星人がその対策を施していたら?大阪はいかにしてポッドを倒したのか。撃墜された航空機の1日。州軍の1日など、色々視点を変えて楽しむこともできそうな作品。

よくよく見ていると、異星人襲来から数日しか経っていないのでは無いかと思うが、それを確かめるためなどももう一度、何度でも観たいと思う。
ニール

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