幕のリア

細い目の幕のリアのレビュー・感想・評価

細い目(2004年製作の映画)
4.0
先週上映されていた「タレンタイム」を見逃す痛恨のミス。
と本作を見終えて気付いた。

のっけから英語、普通語、広東語、マレー語が飛び交う東南アジアインターナショナルテイスト。
これが彼の地ではスタンダード。
勿論、香港映画を愛し、「恋する惑星」から最先端ポップカルチャーの匂いを嗅ぎ分けていたのはインテリ層だけには違いない。

植民地としての歴史、封建社会の残り香、人種問題、経済格差、宗教的対立、様々なイデオロギー対立が日常の延長線上にある社会。
これを成熟というのは間違いだろうが、何も省みず何とも対峙しようとしないある国の幼稚性に辟易とさせられる。

主演女優の聡明で天使爛漫で憂いの深い豊かな表情が、時に熱く時に涼しく。

〜〜

今日の一曲

王菲 -《夢中人 》

https://m.youtube.com/watch?v=TXceE8x-9GA


2019劇場鑑賞122本目
幕のリア

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