映像表現やアイデアには観るべきところがあるのだが、いかんせん繫ぎ繋ぎがご都合主義が強すぎて、その点では微妙。軽妙な戦地を舞台にしたコメディアクションで、その点では楽しめるのだが、先に記したように主人公たちがどれだけ危機に陥ったとしても、上手いこと助かり続けることに少々疑問を持った。別に殺せ、と言うわけでもないのだが。こういう作り話、と割り切ってしまえばそれまでなのだが、やはり現実の戦争を題材にしているため、変に倫理的な態度となってしまう。岡本喜八監督は脚本よりも監督業に専念した場合に、より一層良い作品が撮れているように思われる。
