はわわ

ニュー・シネマ・パラダイスのはわわのレビュー・感想・評価

3.4
「自分のすることを愛せ」
人生について考えさせられる映画だった…


シチリア生まれのトトが、嵐の夜、自分の幼少期・青年期を振り返る。
少年トトは、街で唯一の映画館に夢中だった。貧しいのに、お使いのお金を使ってこっそり見に行って母に叱られるほどだった。そして映画を映している映写技師のおじいさん・アルフレードと次第に仲を深めていく。
ある日映画館で火事が起こり、幼いトトは必死にアルフレードを救出した。それからトトが映写技師を努め、人々に娯楽を提供していた。アルフレードは視力を失ったが、トトの良き理解者であることには変わりなかった。
トトが青年になっても、アルフレードはいつもトトの気持ちに寄り添った。
映画を通じて生まれた特別な友情の話。


父を亡くしたトトにとって、アルフレードはおじいさんのような、父親のような、友達のような、特別な存在だったと思う。

トトが街を去る時、決して帰ってくるなと言うシーンはじーんときた。
トトはアルフレードにとっても良き友人で離れたくないはずなのに、未来ある彼のことを思う愛に感動した。

ラストシーンも良かった。
映画という人生の軸を貫いたトトにも感動した。


あとお母さんの気持ちが少し報われたところにも安心した。
幼い子供2人を抱えて、愛する夫を亡くし、貧乏な中いっぱいいっぱいで生きる姿に初めは苦しくなった。
子供が成長してから30年姿を見せず、電話をかけ続けていたところも切なかったので、最後にトトの人生に納得していると知れてよかった。


見終わっても美しい音楽が頭から離れない!
あーシチリア行ってみたい。
はわわ

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