CharlieZG

アルフィーのCharlieZGのレビュー・感想・評価

アルフィー(1966年製作の映画)
3.7
自由気ままに生きてきた男の哀愁ドラマ。

女に不自由しないモテ男の世の中に対する斜に構えた刹那的な生き方が哀しく映った。

献身的にすがりつく女を疎ましく無下にあしらう言動がゲス男に見えるが、心の安定を求めると何者かにならねばならず、自由を求めると何者でもない空虚しかない、どちらか一方を取れば片方を持つことが出来ないという部分に共感、それを含んだ「人生って何だろう?」という台詞が重く響いた。

何度も幸せになるチャンスを棒に振りながら、本命と決めた女に裏切られる・・・馬鹿な男だなぁ。
何だか自分が似てる気がして身に沁みる。

バート・バカラックの超有名主題歌とソニー・ロリンズのサントラで映画よりも音楽として認識していた作品、オリバー・ネルソンのアレンジやケニー・バレルのギターも色を添えロリンズの逞しいテナーが要所で男の哀愁を醸し出し印象的。

歳を取ってからのマイケル・ケインしか知らなかったので若くてスタイルのいい姿が新鮮。
カメラ目線で語る演出も良かった。


監督 ルイス・ギルバート

キャスト
マイケル・ケイン
シェリー・ウインタース
ミリセント・マーティン
ジュリア・フォスター
ジェーン・アシャー
シャーリー・アン・フィールド
ヴィヴィエン・マーチャント
エレノア・ブロン
デンホルム・エリオット
アルフィー・バス
グレアム・スターク
マーレイ・メルヴィン
シドニー・タフラー
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