ひ

ディス・イズ・イングランドのひのレビュー・感想・評価

3.7
“This is England”
この言葉には二面性があって、ショーンは自分の身を持ってして、その両方の意味を学んだのだと思うな。

若いスキンズたちのファッションや生活や愛国心は、一歩違う方向に踏み込んでしまえばネオナチに靡いたレイシストになってしまう。でも始まりは誰だって、ウッディが示してくれた誰かを思いやる気持ちなはずなんだよ、、。
本人も知らず知らずのうちに利己的な動機にすりかわってしまうのが難しいし、救えないよな。

『アメリカン・ヒストリーX』ではもっと剥き出しの憎悪が描かれていたから、それに比べれば生ぬるさはあったけど、それでもひとりひとりの複雑な感情が渦巻いていて無下にされていないのがよかった。

個人的には、ペインティングの目的も理解せぬうちにコンボに促されて自分の名前を壁に書いちゃうショーンがかわいそうで、かわいそうでした。
ひ