みーちゃん

新・座頭市物語のみーちゃんのレビュー・感想・評価

新・座頭市物語(1963年製作の映画)
4.7
座頭市は、どの作品からでも楽しめるし、前後の繋がりを知らずに単体でも面白いから、私はこれまで四作目以降しか観ていなかった(と分かった)。

でも午前十時の映画祭をきっかけに、初期三作を観て本当に良かった。一番好きなのは三隅研次監督の一作目だけど、三作目にあたる本作で、好きの強度が増した。これまでの出来事や歴史があった上での四作目以降だったんだなと、より深く知ることができた。

たった一瞬であったとしても心の通う島吉との関係、永遠に変わらない弥生、変わってしまった弥十郎、幼馴染や生まれ故郷など。それら全てを昇華させる、ラスト七分間の殺陣シーンに、気づいたら自然と涙が流れてた。