みーちゃん

ビリーバーズのみーちゃんのレビュー・感想・評価

ビリーバーズ(2022年製作の映画)
2.9
磯村勇斗が出ているという理由だけで選んだら、途中からの展開に驚いた。娘を誘わなくてよかった(後半の議長中心部分は見たくないので所々飛ばした)。

私は子供の頃から映画が好きだけど、手当たり次第に、或いは、話題作に次々チャレンジするという見方ができず、映画の選択肢が狭くなりがちだという自覚が常にある。深めると同時に広げる勇気を持ちたいという想いが常にある。で、Filmarksを始めて良かったことの一つが、皆さんのレコメンドでジャンルが少しずつ広がったこと。その代表がホラーとバイオレンス。この領域を映画にする意義や、観客が求める心理を自分なりに体得することができた。今では大好き。

でも、性愛やエロは苦手。できれば直接的なシーンは避けたいし、それをメインにした映画に足を踏み入れたいとは思っていない。

(前置きが長くなったが)、だから本作について、まだ因数分解できないが、これがカルトを舞台にした、ただの興味本位のエロでないことだけは分かる。うまく言語化できないけど、初めて良いホラーやバイオレンスに出会った時のような感覚が確かにあった。

好き嫌いは別として、何かのギリギリのラインに立つ、ものすごく際どいバランスがとれた映画だと思う。