ユースケ

ターミネーター3のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

ターミネーター3(2003年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

人工知能スカイネットの誕生は未然に阻止され、審判の日は人知れず回避された。
それから10年、世界を救ったにもかかわらず、自堕落な日々を送る男がいた。彼の名はジョン・コナー、機械と人類との戦いを終わらせる運命を背負った男であった。

オープニングのナレーションから散々愚痴った挙句に登場早々バイクで事故り、説教されるとシュワちゃんに「彼は人類最後の希望だ」とフォローさせ、見事なダメ人間っぷりを披露したニック・スタール演じるジョン・コナーが最低で最高。前作でジョン・コナーを演じたエドワード・ファーロングのプライベートを活かしたジャンキー設定も素敵です。

更に、左手に内蔵された電動のこぎりをはじめ、やたらと多機能なのに強さが全く伝わらない器用貧乏さと便器で殴られても、便器に突っ込まれても、表情一つ変えずに堪える健気さを併せ持つクリスタナ・ローケン演じるターミネーターT-Xもたまりません。初の女性型のターミネーターとして見事なボディを披露したタイムスリップシーンは必見です。

ターミネーターの生みの親であるジェームズ・キャメロンに「物語は前作で完結しているので、続編は作るべきではない」と監督を断られ、完成後には「スープに小便をかけられた気分だ」と酷評された本作ですが、ダメ人間のジョン・コナーが覚悟を決めて立ち上がる姿やターミネーターT-Xの萌え要素に注目すれば、違った楽しみ方ができるのかもしれません。

ただし、ターミネーターの代名詞であるブラッド・フィーデルが書き上げたテーマ曲がエンドロール以外流れないのにはガッカリ。
世間的には、駄作扱いの本作ですが、俺はそんなに嫌いじゃないです。