Q,9月21日は何の日でしょう?
A.国際平和デー,世界の停戦と非暴力の日
この映画は、俳優のジェレミー・ギリーが一日でも戦争のない日を作ろうと奮闘するドキュメンタリー映画。冒頭から、彼の言葉を綺麗事と否定されるシーンから始まる。
日々自国民が殺されている国の代表にとって、彼の言葉や行為はただの思いつきで綺麗事として見なされてもおかしくない。自分も正直途中までそのようなものに見えていた。
ただし、情熱をもって続けることの重要性を痛感させてくれる作品だった。今でも彼は世界にこの日の意義を伝える為活動を続けている。
世界中を回って様々な人と会話をしていく中で、彼の考えや言葉に説得力が帯び始める。最初は非協力的だった人も、少しずつ協力的になっていく。
世界平和を誰に訴えるべきか。途上国の人に訴えた時、それは発展途上国、つまり戦地の人に直接訴えるべきではないかと言われたという。しかし、戦地の人たちは毎日平和を願っている。だからこそ、平和な世界の人々に世界平和を訴えるべきだと。
停滞していた活動の中で、コカ・コーラ社の支援や予防接種を目的にピースデーの実行を訴えようという計画など、様々な話が彼の元にやってくる。
コカ・コーラ社へのプレゼンでは、トラブルに苛まれながらも自らの言葉でプレゼンすることでその情熱が伝わり支援が受けれるようになる。
アフガニスタンでは厳しい警備に守られながらも、何とかその土地の代表者達と自分たちの活動の意義を伝えることに成功。そしてワクチン接種の日、あのタリバンも停戦を承認する。
この映画の中で2人のセレブの影響力が強く現れていた。1人はアンジェリーナ・ジョリー。彼女が協力してくれたことで、ジェレミー・ギリーの活動はより世界に広がることになる。そして、もう1人がジュード・ロウ。彼はアフガニスタンにまで同行し、現状を知ろうと熱心に活動する。彼の行動力と言葉によってさらに世界にピースデーが広まっていく。
政治家よりも企業よりも、セレブの影響力の強さを痛感。世界的に有名な人が発言することがこんなにも効果があるのかと。そしてそれはメディアやエンタメ業界の影響力に直結する。
世界を変えるのは、情熱を持って活動を続ける人、そしてアーティストなのかもしれない。