にもの

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>のにもののネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

予想できなかった展開。まさかこんな映画だったとは。

前半数十分、ブレンダの怒号にストレスを感じ、ずっと胃がキリキリしていた。
どうしてこんなにガミガミガミガミ…と思うも、考えてみればブレンダの方こそとんでもないストレスをかけられている。ポンコツ夫が出ていってしまう、娘が日替わりでガラの悪い奴らとつるんでる、孫の子守り等々…。
怪しいドイツ人の客(ヤスミン)がやって来れば保安官呼んで調べてもらうのは当然だし、怖かっただろうから、彼女への当たりも強くなるよね。勝手にオフィスを掃除したのはどう考えてもヤスミンが悪いし。
寂しそうな表情で、子どもがいない、というヤスミンの発言を聞いて初めて彼女が「恐怖」の対象ではなくなったのかなと思った。

そこから面白くなった。

唐突なミュージカルシーンに前半とのギャップで笑いが止まらなかった。
ブレンダと相談するっていうラストもいい。
一方は涙を流し、一方は汗を流していた冒頭の出会いもめちゃくちゃ良かったし、私は独特のカット割も好きだった。(多用されてたらダメだったかも)
掃除のシーンの空想?みたいなところもお洒落だったなぁ。
マジックは全部素直に感動した。すごい!
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