camuson

ルー=ガルーのcamusonのレビュー・感想・評価

ルー=ガルー(2010年製作の映画)
2.5
京極夏彦の原作小説は未読です。

近未来。
個人の行動がリアルタイムで監視される過度な情報管理社会。
通信手段を介したコミュニケーションが支配的になり、
人と人とがふれあう機会が少なくなっているという世界設定です。

そんな世界でも面と向かった対人コミュニケーションが重要
という価値観は残っているらしく、
対人コミュニケーションが苦手な女の子主人公が、
学校?(おもに対人コミュニッケ-ションの訓練をする施設?)
で同じ班になった3人の女子と交流を深めていくという流れ。
これに殺人事件の謎を追っていく流れが絡まって話が進みます。

過度な情報管理社会と、それを逆手に取ったハッキング、
設定としては思いつきやすいもので、
そのわりにディテールの描写に乏しく、深みはないのですが、
その分シンプルでわかりやすく、登場人物の役割分担も明確で、
適度に意外性も配置されていて、テンポ良く展開されるため、
思いのほか楽しめました。
camuson

camuson