男だらけの脱走まつり。
ジョン・スタージェス監督の脱獄もの。
第二次大戦中、ドイツ軍の捕虜収容所から脱走を計画する連合国軍兵士達の物語。
初マックイーン。
超有名なテーマ曲「大脱走マーチ」に乗って、大胆かつ緻密に脱走を企てる男たちの挑戦の行方。
普通、脱獄ものはせいぜい数人規模で行われるイメージだけど、本作では250名の集団大脱走が企画される。すごい。さらに凄いのはこれが実話ベースだということ。
いくらなんでも、250名とかドイツ軍ナメすぎだろうと思っていたけど、完璧に役割分担された、その計画の緻密さに、これはもしかして…と、思わされる。
思ったより長尺。前半は淡々と進むので、正直、そんなに面白くないのだが、いざ計画が実行され始める後半は文句なしの面白さだった。
主要人物が多すぎて、全員覚えきれるか不安だったが、終盤には各登場人物の性格もわかってきて、それなりに感情移入することができた。
登場人物は全員男性。
脱走できるかできないか、のみにフォーカスされた潔い構成。
不屈の挑戦者たちの戦いが始まる。