このレビューはネタバレを含みます
炎上喫煙所で知って鑑賞、かなり好みだった
たった70分の映画なのに、前半3,40分を丸々フリに使うのはすごい勇気
浅野忠信、あんな顔かっこよくてスタイルもいいのにちゃんと危ないオタクを演じられててすごい
『ラブ&ポップ』でも思ったけど90年代の若い浅野忠信めっちゃ魅力的だ
おれはloserの魂を抱えちゃってるので、金村がブチ切れてチーマーを撃ち殺したシーンでは『ジョーカー』でアーサーがイキり証券マン撃ち殺した時と同じような快楽を感じてしまった よくないね
ヤンキーみたいな物理的強者とテレビクルー・アナウンサーみたいな社会的強者に食い物にされるのやっぱムカつくっすよ、という
ただそっからレイプシーン撮るのとかはさすが気持ち悪いオタクくんの復讐って感じではいはいそっかーといった気持ち
デスノートじゃないけど、やっぱ最後は主人公が死ななきゃいけない話だなと思ってたから結末にも満足
美しいオレンジ色の朝日(丸い太陽)を見た直後に額の真っ赤な丸い銃創、ナイスな対比だった
気づいたら人を殺してて海まで逃げて、それなのに朝日に美しさを感じて「あれ撮ろうよ」って言えちゃう無邪気さと感受性すげー分かるよ、めちゃくちゃ共感した ただその隙に付け込まれて殺されちゃうのも、loserの悲しき末路感あって納得
撮ってないよと言いながら金村を我々鑑賞者に映しているカメラの映像、追い詰められている状況を伝える傍受した警察無線などなど個性的なギミックが面白かった