このレビューはネタバレを含みます
俳優に憧れ大きく常識に欠けるヒモ男。その男を支えるブティックで働く女。
ちょっとした仕事のストレスを女にぶちまけ、八つ当たりするもプライドが勝ち、その理由を話せない。そして自分の役者としての才能に見切りをつけるキッカケとして女に結婚を迫る。
女は突然の告白に真意を図りかね、とうとう彼の苛立ちに同期して自分自身も正気を失ってしまう。そしてついに彼のもとから失踪する。
若さゆえの下らないプライドと焦り、すれ違いと幻滅。
しかしふたりとも自らの足で自立し出して、その果てに・・・。
ハッピーエンドのような話でもあるが、御都合主義的な偶然性が強くもあって、どこかビターエンドとも紙一重と感じる作品。