90年代らしいテンポで始まるベタアクション映画。ジョン・ウーもハリウッド進出1作目ということなのか、演出のクドさが濃くなっている（本人の意向かはわからないが）。僕らの好きなロングコート、スローモーション、銃撃戦とわんさかわんさか。それらが違和感がなかったのも90年代なんだよね。カメラ目線撃ちや壁越し背中合わせも、やっぱりカッコいいよね。でもさー、久しぶりに見たけど、今作はちょっと思い出補正が過ぎてたのかも（笑） おもしろくないわけじゃないので、木曜洋画劇場で流れていたのをボォーっと見ているくらいがちょうどよい作品ですわ。人間を狩るゲームという要素は、今の方がいろいろと過激に表現されるのだろうなと思うと、ちょっとユルく甘く感じた。昔の映画を見返すと違った印象を受けるのもおもしろいよね。とはいえこういうアクション映画は好きだ。正直言って、90年代のジョン・ウーが恋しいよオジサンは。
