原作既読。
元はアメリカのケーブルテレビ用に制作されたもの。その辺りが関係しているのか日本残酷絵巻のグロさ大全開。
遊郭の絢爛さの裏側にある地獄はタブーの連続。堕胎、近親相姦、虐待、暴力。
特に拷問シーンは痛々しさとエロスが半端なく伊藤晴雨の責め絵を思い出し、緊縛はエロいとしみじみ。
おはぐろでニカァと笑い責めに興じる岩井志麻子先生が様々な意味で怖い。
小桃は個人的なイメージは壇蜜さんですが観ている内に気にならなくなってくる。工藤夕貴さんの淫靡な感じも良い。
アメリカ放送用だったことが結果的に上手く作用して、日本じゃない日本のよう、寺山修司の影響もほの見える土俗さ、幻想譚ような異様な世界になっている。
姉の造形が不気味というよりギャグすれすれなところも良い。
惜しむらくはやはり岡山弁。
英語でも充分見応えあったが、怖さという点においては方言で読んだ原作の方が恐ろしかった。