好きな音楽を流しながらレインコートを着て斧を振りかざすクリスチャン・ベイル。3Pの最中に自分の筋肉をチェックするクリスチャン・ベイル。ノーパンでチェーンソーを持ちながら走るクリスチャン・ベイル。もうこれだけで撮れ高十分足りてるでしょう。
完璧な奴ほど欲求不満なのかもしれない。
金もあるしルックスも完璧なエリートは夜になると殺しをしたくなるという衝動にかられる、ある種、病気持ちの主人公の物語。
冒頭でも言った通り、ある意味これはブラックコメディと捉えて良いのではないだろうか。普通に頭おかし過ぎて笑っちゃいますもん。正直、理解不能ではあるがこういう精神的な病に侵されてる主人公。という風に割り切ると意外と楽しめるかもしれない。殺害後に挿入される会話のシーンが本作において休憩的な位置にあり、映画としての抑揚は素晴らしいものとなっていた。
ただその会話シーンで白熱したのが〝名刺バトル〟要は誰が1番センスのある名刺を持っているかという男たちの熱い勝負である。僕はこれを観て、社会人になったら色はボーンホワイトで書体はシリアンレイルの名刺を作ると決めた。名刺の出し方もカッコ良く。
